【第一種電気工事士の合格率】他の資格と比べてすごい!難易度や対策を紹介

電気工事士の資格・試験

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最終更新日:

第一種電気工事士の過去5年間の平均合格率は、学科試験(筆記・CBT方式)が55.9%、技能試験(実技)が63.8%です。

第一種電気工事士の合格率は第二種電気工事士よりも低く、国家試験の中でも「中間~やや難しいレベル」の“すごい”資格だと言えます。

一方で、しっかりと勉強して準備すれば十分合格のチャンスがあります。

そこで今回は、第一種電気工事士の合格率や難易度、おすすめの勉強方法などをご紹介していきます。

この記事でわかること


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【最新版】第一種電気工事士(学科・技能)の合格率は?過去5年の推移調査

第一種電気工事士の試験は、筆記またはCBT方式で行われる【学科試験】と、実技方式で行われる【技能試験】の2つがあります。

両方に合格し、かつ免状交付条件をクリアした際に、第一種電気工事士の資格を取得できます。

2019年〜2023年の第一種電気工事士の平均合格率は、学科(筆記・CBT方式)55.9%、技能(実技)63.8%です。

それでは、学科(筆記・CBT方式)、技能(実技)それぞれ過去5年の合格率推移を見ていきましょう。

学科試験(筆記・CBT方式)

第一種電気工事士の学科試験(筆記・CBT方式)合格率の推移は下記のとおりです。

※参考:第一種電気工事士試験(一般財団法人 電気技術者試験センター)

2019年〜2023年の学科試験(筆記・CBT方式)の平均合格率は55.9%です。

最も高かったのは2023年の61.6%、最も低かったのは2020年の52.0%でした。

ちなみに、2017年・2018年の合格率は共に40%台でしたが、直近5年間は50%後半〜60%あたりを推移しています。

技能試験(実技)

第一種電気工事士の技能試験(実技)合格率の推移は下記のとおりです。

※参考:第一種電気工事士試験(一般財団法人 電気技術者試験センター)

2019年〜2023年の技能試験(実技)の平均合格率は63.8%です。

最も高かったのは2021年の67.0%、最も低かったのは2023年の60.6%でした。

直近5年間の技能試験(実技)の合格率は全て60%を超えており、学科試験(筆記・CBT方式)よりも高いです。

技能試験(実技)の合格率のほうが高い理由は、問題が事前に発表されるため対策を取りやすいからだと考えられます。

技能試験(実技)は、事前に10問の候補問題が公表され、その中から1問が試験当日に出題されます。

また、技能試験(実技)を受けるのは学科試験(筆記・CBT方式)合格者のみですので、より試験への本気度も高いと言えるでしょう。

第一種電気工事士は難しい!?第二種電気工事士と比較

コンセント取付する電気工事士

第一種電気工事士は第二種電気工事士の「上位資格」と言われるとおり、第二種電気工事士よりも難易度が高いです。

では、下記3つの観点から、第一種電気工事士と第二種電気工事士の難易度を比較してみましょう。

第一種電気工事士のほうが難易度が高い理由


合格率

第一種電気工事士と第二種電気工事士の過去5年間平均合格率の比較は下記のとおりです。


  学科試験 合格率 技能試験 合格率
第一種電気工事士 55.9% 63.8%
第二種電気工事士 60.5% 70.8%

※参考:試験実施状況の推移【第一種第二種
         (一般財団法人 電気技術者試験センター)

第一種電気工事士の合格率は、第二種電気工事士よりも学科で約5%、技能で約7%低いため、第二種電気工事士よりも難易度が高いと言われています。

第二種電気工事士の合格率や難易度については「合格率でわかる!第二種電気工事士の難易度と必要な勉強時間」で詳しくご紹介しています。

ターゲット層

第一種電気工事士は、第二種電気工事士と比べ、より電気工事従事者向けの試験であることも難易度が高い理由の1つです。

第二種電気工事士は、「電気工事業界への就職を目指す未経験の方」や「電気工事会社に勤める見習いの方」、さらには「学校のカリキュラムで受験する高校生・専門学生」や「DIYなど趣味の一環として電気工事を行いたい方」など、これから電気工事を始める方向けの試験となっています。

そのため、問題内容も基礎的なものが多いです。

一方、第一種電気工事士は、問題内容も第二種より専門的で、電気工事従事者向けの試験となっています。

実務経験

第一種電気工事士は実務経験がないと免状交付されないため、難易度が高いと言えます。

第二種電気工事士は、学科試験(筆記・CBT方式)と技能試験(実技)に合格すれば誰でも免状をもらえます。

一方、第一種電気工事士は、試験に合格しても3年以上の実務経験がないと免状をもらえません。

実務経験が必要になるということから、第二種電気工事士と比べ取得が難しい資格だと言えるでしょう。

第一種電気工事士は他の資格と比べてすごい!国家資格の難易度と比較

電気工事士の男性

第一種電気工事士は、国家資格の中でも「中間~やや難しい」レベルにある“すごい資格”です。

そこで、難易度の目安として、第一種電気工事士と他の国家資格の合格率を比べてみましょう。

■ 国家資格の合格率 一例

ガス溶接作業主任者 80%程度
介護福祉士 80%程度
ボイラー整備士 60~70%程度
危険物取扱者乙種(4種除く) 60~70%程度

参考:免許試験の統計(公益財団法人 安全衛生技術試験協会)
      2024年介護福祉士国家試験合格発表(介護のみらいラボ)
      試験実施状況(一般財団法人 消防試験研究センター)


資格によっては指定学科の卒業が必須だったり、受験資格が異なったりするため、合格率だけで難易度の全てが分かるわけではありません。

しかし一つの目安として合格率を比べてみると、第一種電気工事士の合格率は、学科試験が55.9%、技能試験が63.8%のため、上記の国家資格よりも難易度が高いと考えられます。

第一種電気工事士の試験概要

資格試験

第一種電気工事士の試験についての情報をまとめました。

第一種電気工事士の試験概要


順番にお伝えしていきます。

受験者数と合格者数

過去5年間の第一種電気工事士の受験者数と合格者数は下記のとおりです。

■ 第一種電気工事士 受験者数と合格者数

  学科試験
受験者数
学科試験
合格者
技能試験
受験者数 ※
技能試験
合格者
2019年 37,610 20,350 23,816 15,410
2020年 30,520 15,876 21,162 13,558
2021年 40,244 21,542 25,751 17,260
2022年 37,247 21,686 26,578 16,672
2023年 33,035 20,361 26,143 15,834

※技能試験の受験者数には、学科試験免除者も含まれます。
※参考:第一種電気工事士試験(一般財団法人 電気技術者試験センター)


第一種電気工事士の資格は、毎年3万人〜4万人ほどの方々が受験しています。

ちなみに、第二種電気工事士の受験者数は、上期・下期合わせて毎年15万人前後です。

第一種・第二種ともに誰でも受験できる資格ですが、電気工事の基本が問われる第二種電気工事士に対し、第一種電気工事士はより専門的な知識が問われます。

このような難易度の違いによって、第一種電気工事士と第二種電気工事士の受験者数に大きな差が生まれたと考えられます。

受験資格

第一種電気工事士の試験は、誰でも受験することができます。

学歴・職歴・年齢に制限はありません。

そのため、やる気さえあれば誰でも挑戦できる資格であると言えます。

免状交付条件

免状交付にあたっては、3年以上の実務経験が必要です。

第一種電気工事士は、試験合格後、資格取得を証明する「免状」を受け取ることで「第一種電気工事士」と認定されます。

そして、この免状を受け取るためには、3年間の実務経験が必要です。

なお、実務経験を積むのは、第一種電気工事士試験の合格前・合格後どちらも可能です。

したがって、ひとまず第一種電気工事士の試験を受験し、合格後したら実務経験を積み始めて、3年間経過したタイミングで免状交付を受けるといったこともできます。

第一種電気工事士の受験資格、免状交付条件をおさらいすると下記のとおりです。

■ 第一種電気工事士の受験資格・免状交付条件

受験にあたっての条件 なし
(誰でも受験可能)
免状交付にあたっての条件 あり
(3年以上の実務経験)


受験する際に混乱しないよう、事前に確認しておきましょう。

なお、実務経験として認められる電気工事の種類など、免状交付の詳細情報は「第一種電気工事士の受験資格」で解説しています。


出題形式

第一種電気工事士の学科試験(筆記・CBT方式)、技能試験(実技)の出題形式を見ていきましょう。

学科試験(筆記・CBT方式)

第一種電気工事士の学科試験(筆記・CBT方式)の出題形式は下記のとおりです。

■ 第一種電気工事士 学科試験の出題形式

解答方法 マークシート式(4択問題)
問題数 50問
配点 1問2点(すべて共通)
試験時間 140分
満点 100点
合格点 60点

※参考:学科試験のポイント(一般財団法人電気技術者試験センター)
        学科試験の結果発表(一般財団法人電気技術者試験センター)


第一種電気工事士の学科試験(筆記・CBT方式)はマークシート式の4択問題のため、明らかな間違いを消していけば正解に近づけます。

また、試験時間140分に対して問題数は50問のため、1問あたりに3分近くの時間をかけられます。

技能試験(実技)

第一種電気工事士の技能試験(実技)の出題形式は下記のとおりです。

■ 第一種電気工事士 技能試験の出題形式

解答方法 配線図に従って配線の作業・施工
問題数 事前問題の中から1つ出題
試験時間 60分
合格点 欠陥がなければ合格

※参考:技能試験候補問題の公表について(一般財団法人電気技術者試験センター)

第一種電気工事士の技能試験(実技)は、事前に10問の候補問題が発表され、試験当日にその中から1問が出題されます。

なお、技能試験(実技)は作業にミスがあると判断されなければ合格です。

つまり、事前の候補問題をしっかり練習しておくことで、合格に近づくことができます。

問題内容

第一種電気工事士の問題は、第二種電気工事士と比べ、より専門的な内容になっています。

それでは、学科試験(筆記・CBT方式)と技能試験(実技)の問題内容を順番に見ていきましょう。

学科試験(筆記・CBT方式)

学科試験(筆記・CBT方式)の問題内容は下記のとおりです。

■ 第一種電気工事士 学科試験の問題内容

科目 主な種類
(計算or暗記)
電気に関する基礎理論 計算
配電理論及び配線設計 計算
電気応用 暗記
電気機器・蓄電池・配線器具・
電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
暗記
電気工事の施工方法 暗記
自家用電気工作物の検査方法 暗記
配線図 暗記
発電施設・送電施設及び変電施設の
基礎的な構造及び特性
暗記
一般用電気工作物等及び
自家用電気工作物の保安に関する法令
暗記

※参考:第一種電気工事士試験(一般財団法人電気技術者試験センター)

第一種電気工事士の学科試験(筆記・CBT方式)は、試験範囲が多岐にわたります。   

しかし、そのうち8割ほどが暗記問題のため、計算が苦手という方も暗記問題を中心に勉強すれば十分合格を狙えます。

また、問題内容は、過去の試験問題に似たものが出題されることも多いです。

 

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技能試験(実技)

第一種電気工事士の技能試験(実技)の問題内容は下記のとおりです。

■第一種電気工事士 技能試験の問題内容

  • 電線の接続
  • 配線工事
  • 電気機器・蓄電池及び配線器具の設置
  • 電気機器・蓄電池・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
  • コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
  • 接地工事
  • 電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定
  • 自家用電気工作物の検査
  • 自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理

※参考:第一種電気工事士試験(一般財団法人電気技術者試験センター)

第一種電気工事士の技能試験(実技)は、事前に10種類の配線図が発表されます。

候補問題をもとに、実戦練習をしておきましょう。

なお、2023年の技能試験の候補問題は、一般財団法人電気技術者試験センターの「令和5年度第一種電気工事士技能試験候補問題の公表について」にてご確認ください。

合格点

第一種電気工事士の各試験の合格ラインは下記のとおりです。

■ 第一種電気工事士 試験の合格ライン

学科試験(筆記・CBT方式) 60点以上
技能試験(実技) 欠陥がなければ合格


出題形式」でもお伝えしたとおり、学科試験(筆記・CBT方式)は全50問のため、30問以上正解できれば合格です。

また、技能試験(実技)は、「欠陥がない」と判断されれば合格です。

なお、技能試験(実技)における「欠陥」の判断基準は細かく決められています。

一般財団法人電気技術者試験センターの「電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準」で紹介されていますので、事前にチェックし本番でミスをしないよう気をつけましょう。

第一種電気工事士の勉強方法は?試験対策ポイントまとめ

ポイント紹介

第一種電気工事士に合格するには、しっかりと対策をしておく必要があります。

そこで、第一種電気工事士のおすすめ勉強方法をご紹介します。

第一種電気工事士の勉強方法


学科試験は暗記問題を中心に勉強

学科試験(筆記・CBT方式)は約8割が暗記問題となっています。

出題形式もマークシートのため、知識があれば解きやすいです。

したがって、合格点を取るには、暗記問題を重点的に勉強するのが効率的です。

特に、計算が苦手な人は暗記問題を確実に抑えておきましょう。

過去問を繰り返し解く

第一種電気工事士の勉強法でおすすめしたいのが過去問です。

これまでの学科試験(筆記・CBT方式)では、過去の試験と似た問題が出題されることもあるからです。

また、過去問を解くことで、出題傾向や時間配分などが掴めるため、実践的な感覚も身につけられます。

テキストなどである程度知識をインプットしたら、過去問を繰り返し解いていき、試験に慣れるようにしましょう。

「工事士.com」の『過去問クイズ』では、第一種電気工事士の学科試験(筆記・CBT方式)過去15年分の問題を解くことができます。

スマホから片手でできるクイズ形式になっているため、移動中などのスキマ時間などで気軽に試験勉強対策を行えます。

ぜひ皆さんも第一種電気工事士の過去問クイズに挑戦してみてください!

 

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技能試験はとにかく候補問題を練習

第一種電気工事士の技能試験(実技)は、事前公表される候補問題を練習しておきましょう。

欠陥がなければ合格できるため、試験当日にケアレスミスをしないよう、実際に手を動かしておくことが大切です。

学科試験(筆記・CBT方式)に合格したら、なるべく早く技能試験対策に取りかかりましょう。

なお、学科試験(筆記・CBT方式)と技能試験(実技)の対策の詳細は「第一種電気工事士の試験対策」で解説しています。


第一種電気工事士の勉強時間はどれくらい?

時計

第一種電気工事士に合格するには、どれくらいの勉強時間が必要なのでしょうか。

第一種電気工事士の勉強時間の目安をご紹介します。

■ 第一種電気工事士 勉強時間の目安

第一種電気工事士 80時間~200時間
第ニ種電気工事士【参考】 50時間~150時間


第二種電気工事士は電気工事の基礎知識を問われるのに対し、第一種電気工事士は応用知識を問われます。

そのため、第二種電気工事士と比べ、勉強範囲も多くなります。

なお、第一種電気工事士の勉強時間は、既に持っている知識量によって異なります。

すでに第二種電気工事士を取得している方や現場で働いている方は、80時間程度の短い勉強時間でクリアできるでしょう。

一方、無資格未経験で目指す方は、基礎知識の定着から始めるため、200時間程度の勉強時間を確保しておいたほうがいいでしょう。

ご自身のレベルに合った勉強時間で進めてください。

それでは、第一種電気工事士の資格取得に必要な勉強時間を確保するには、どれくらいの期間が必要なのか詳しく見ていきましょう。

勉強時間80時間を確保するには、どれくらいの期間が必要?

第一種電気工事士で最低限確保しておきたい勉強時間は、約80時間です。

そこで、【毎日コツコツ勉強したい】タイプと【土日に集中して勉強したい】タイプごとに、目安の期間をまとめてみました。

■ 勉強時間80時間の場合に必要な期間

毎日コツコツ取り組みたいタイプ 平日1時間+土日1時間
(週7時間×12週間)

⇒【84時間/約3ヶ月】
土日に集中したいタイプ 平日0時間+土日5時間
(週10時間×8週間)

⇒【80時間/約2ヶ月】


80時間の勉強時間は、毎日コツコツ勉強したいタイプの方なら約3ヶ月、土日に集中して勉強したいタイプの方なら約2ヶ月程度で達成できます。

勉強時間200時間を確保するには、どれくらいの期間が必要?

電気工事の基礎知識や実務経験がまだないという方は、200時間程度の勉強時間があったほうがいいでしょう。

そこで、【毎日コツコツ勉強したい】タイプと【土日に集中して勉強したい】タイプごとに、目安の期間をまとめてみました。

■ 勉強時間200時間の場合に必要な期間

毎日コツコツ取り組みたいタイプ 平日1時間+土日1時間
(週7時間×28週間)

⇒【196時間/約7ヶ月】
土日に集中したいタイプ 平日0時間+土日5時間
(週10時間×20週間)

⇒【200時間/約5ヶ月】


200時間の勉強時間は、毎日コツコツ勉強したいタイプの方なら約7ヶ月、土日に集中して勉強したいタイプの方なら約5ヶ月程度で達成できます。

長期間に及びますが、勉強計画を立てて少しずつ続けることが大切です。

第一種電気工事士の試験日程

2024年度の第一種電気工事士試験のスケジュールは下記のとおりです。

■ 第一種電気工事士 2024年度試験スケジュール

第一種電気工事士2024受験カレンダー

引用:電気工事士の資格試験スケジュールカレンダー2024(工事士.com)

  上期 下期
申し込み期間 2月9日(金)~
2月29日(木)
7月29日(月)~
8月15日(木)
学科試験日 CBT方式 4月1日(月)~
5月9日(木)
9月2日(月)~
9月19日(木)
筆記 なし 10月6日(日)
技能試験日(実技) 7月6日(土) 11月24日(日)


第一種電気工事士の試験はこれまで年1回しか実施されていませんでしたが、令和6年度より年2回実施されるようになりました。

申し込み期間など忘れないよう、しっかり確認しておきましょう。

よくある質問

この記事を読んだ方が気になる疑問をまとめました。

第一種電気工事士は実務経験なしで受験できますか?

第一種電気工事士の試験自体は実務経験なしでも受験できますが、免状交付には3年以上の実務経験が必要です。

第一種電気工事士は、年齢・学歴・職歴など関係なく、誰でも受験できる資格です。

しかし試験合格後、免状交付にあたっては、3年以上の実務経験が問われます。

したがって、実務経験がない方は、試験に合格しても免状はもらえないため、第一種電気工事士の資格を取得することができません。

なお、3年の実務経験は第一種電気工事士試験合格の前後どちらでもOKです。

実務経験がないことが原因で第一種電気工事士の受験を悩んでいる方は、ひとまず試験に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

第一種電気工事士の実務経験については、「第一種電気工事士の受験資格」で詳しくお伝えしています。


第一種電気工事士の合格発表はいつですか?

第一種電気工事士の合格発表日は公表されていません。

しかし、例年のスケジュールから推測すると、2024年【上期・下期】の合格発表日は下記のようになると考えられます。

■ 第一種電気工事士 合格発表日予測

【上期】 学科試験 合格発表日 5月24日頃
技能試験 合格発表日 8月6日頃
【下期】 学科試験 合格発表日 10月21日頃
技能試験 合格発表日 12月24日頃


詳しく解説していきます。

2022年度、2023年度の試験日と合格発表日は下記のとおりでした。

■ 過去の試験日・合格発表日

2022年度
学科試験日 10月2日
学科合格発表日 10月17日
技能試験日 12月11日
技能合格発表日 2023年1月11日
2023年度
学科試験日 CBT方式:8月24日~9月10日
筆記:10月1日
学科合格発表日 10月16日
技能試験日 12月10日
技能合格発表日 2024年1月10日

※参考:令和4年度試験結果について【学科技能
         令和5年度試験結果について【学科技能
         (一般財団法人電気技術者試験センター)

学科試験(筆記・CBT方式)の合格発表日は試験日から15日後、技能試験(実技)の合格発表日は試験日からちょうど1ヶ月後というスケジュールが続いています。

そのため、2024年度の合格発表日も、学科試験(筆記・CBT方式)は試験日から約2週間、技能試験(実技)は試験日から1ヶ月後あたりになる可能性が高いです。

しかしながら、2024年度から年2回実施になったこと、また上期の学科試験がCBT方式のみであることなどを踏まえると、例年のスケジュールと少し異なる可能性もあります。

そのため、合格発表日の最新情報は、「一般財団法人電気技術者試験センター」のHPでチェックしておくのが確実です。

また、学科試験は合格発表日を待つのではなく、解答が発表された時点で自己採点をして、早めに技能試験(実技)の準備に取りかかりましょう。

学科試験の解答は、CBT方式の場合はマイページ、筆記方式の場合は解答速報で確認できます。

第一種電気工事士は独学でも合格できますか?

第一種電気工事士は独学でも合格を狙えます。

第一種電気工事士は、第二種電気工事士よりも応用知識が必要な問題が多く、難易度は高いです。

しかし、テキストで知識をインプットし、過去問で実践式にアウトプットしていけば、独学でも合格ラインを目指せます。

なお、独学の場合は、スマホから片手でできるクイズ形式で解答できる「工事士.com」の『過去問クイズ』で、知識を定着させていくといいでしょう。

 

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第一種電気工事士の年収はどれくらいですか?

一般的に電気工事士の平均年収は400万円〜500万円と言われています。

そんな中、第一種電気工事士の平均年収は、企業によっては第二種電気工事士よりも「100万円〜150万円」ほど高くなる場合もあります。

また、資格手当がある企業では、第二種電気工事士よりも高い金額をもらえることが多いです。

もちろん、年収額は会社の規模や地域などによって異なるため、「第一種電気工事士になれば年収が上がる」と一概には言えません。

しかし、第一種電気工事士は第二種電気工事士よりも業務範囲を広げられますし、施工管理技士などさらなるキャリアアップに繋げることもできます。

したがって、第一種電気工事士を取得することは年収アップへの近道と言えるでしょう。

   

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なお、第一種電気工事士の年収については、「第一種電気工事士と第二種電気工事士の給料の差」で詳しく解説しています。


まとめ

今回は、第一種電気工事士の合格率や難易度、試験概要や勉強方法などについてお伝えしました。

この記事のまとめ
  • 第一種電気工事士の合格率は、学科(筆記・CBT方式)で55.9%、技能(実技)で63.8%
  • 第一種電気工事士は第二種電気工事士よりも難易度が高い
  • 第一種電気工事士は国家試験の中でも「中間~やや難しいレベル」の“すごい”資格
  • 第一種電気工事士の学科試験(筆記・CBT方式)の合格点は60点以上
  • 第一種電気工事士の学科試験(筆記・CBT方式)は暗記問題を中心に勉強すれば合格ラインを狙える


第一種電気工事士は第二種電気工事士の上位資格のため、合格率は低くなり、難易度は高まります。

しかし、傾向と対策をしっかり行えば、十分合格ラインに近づける資格です。

皆さんも第一種電気工事士の資格を取得し、電気工事士としてさらなるキャリアを手に入れてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、第一種電気工事士の免状交付には3年以上の実務経験が必要です。

そのため、電気工事会社へ転職して実務経験を積みながら、第一種電気工事士の試験勉強をすることもできます。

「工事士.com」は、電気工事に特化した求人サイトですので、まずは気になる企業を探してみてはいかがでしょうか。

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